池波正太郎さんの「男の作法」を読みました。
三年前に出版された『男の作法』が、このほど新潮文庫へ入ることになった。何としても忸怩たるおもいがするのは『男の作法』というタイトルだ。私は、他人(ひと)に作法を説けるような男ではない。しかし今度も、前に出したときのタイトルゆえ、変えないでくれとのことで、仕方もなく、そのままにしておくことにした。
どうか、年寄りの戯言とおもわれ、読んでいただきたい。そうすれば、この本は、さほど、おもしろくないこともない。
文庫版の再刊についてより引用
この本は、池波正太郎さんへ佐藤隆介さんと編集者が質問するという「語りおろし」の体裁です。
生活(衣食住)に関する男の作法がぎっしり詰まっていました。時代が違っても「こんな男になりたい」と思ってしまうような男のバイブル的な本ではないでしょうか。出会えて良かった、おすすめの一冊です。